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2007年7月27日 (金)

農薬について

「農薬はなぜ悪もの?」

なぜ農薬は「悪いもの」と思われるようになってしまったのですか?大変に難しい質問ですね。私も全く同じ思いをもっております。

消費者や一般の人々は、マスコミの報道などにより、

「農薬は毒性が強く危険!」「作物に残留する農薬は人の健康に悪影響を与えている!」 と信じる傾向にあります。ところが、たまたま専門家の意見を 伺ったり、農薬の安全性に関する講演会に出席された方々 あるいは啓蒙書を読まれた方々から

「農薬は正しく使えば意外と安全ですね!」

「作物に残留する微量の農薬が人の健康に悪影響を与えるリスクは極めて小さいですね!」

「何故、農薬は危ないという考えが広まったんしょうか?」

という声をよく耳にします。

農薬は「悪いもの」との考え方が、社会的に確立された理由を私は以下のように推測しております。

1)今から30~40年位前まで使用されていた初期の農薬には人に対する急性毒性(人が吸ったり誤飲したりした場合にすぐに現れる毒性)が強いものがあり、農作業に携わっておられた農家の方々が中毒にかかる事例もありました。現在は,このような農薬は全て禁止され、人に対して安全性の高い農薬 に置き換わっていますが、当時の「農薬は悪いもの!」との イメージを現在も引きずっていると思われます。

2)農薬は環境中に放出されるため、人や環境に与える影響 が詳しく調べられます。

その際には、圃場で散布される農薬の量や濃度とは無関係に、何らかの影響(例えば、急性中毒、皮膚のかゆみ、目に 対する刺激、体重の減少、臓器に対する悪影響等)が出る 濃度での試験が義務付けられています。

時として、人や野生生物が食べたり、触れたりする濃度の数千倍から数万倍もの高い濃度で試験することもあります。

農薬によっては急性毒性が低く、このような高い薬量の農薬 を与えないと実験動物に影響が出ないからです。

しかしながら、このような異常に高い薬量を用いた試験で得られた結果が, 一人歩きしてしまい、通常、人が摂取するような濃度でも同じような影響が出るとの誤解を生む場合があります。

農産物中には残留農薬よりはるかに大量の天然化学物質が 存在しますが、農薬以外の他の化学物質では、このような高 い薬量での試験は行いませんので、ことさら農薬が「悪いもの」 との誤解を受けるのかも知れません

3)新聞やテレビなどのマスコミにとって、「農薬は悪い!」はニュース性がありますが、「農薬は安全である!」ではニュース 性・話題性がないため、農薬によって何か不都合が起きたケース(実際には、誤解と偏見による場合が多いのですが のみが報道されます。

そのため、確率的にはこのような事例が極めて少なくても、「農薬は悪い!」とのイメージを定着させる結果になっていると思われます。
それにしても、専門家(科学者)や行政は、農薬の安全性と潜在的危険性について、もっと積極的に啓蒙活動を行うべきですね。

                   神戸大学客員教授 梅津憲治

農薬に携わる一人として。農薬の使用方法さえ間違わずに、使用量、使用時期等を厳守して使用すれば、農薬というのは悪いものではない。

自然界には、農薬より、もっと毒性の強いもの、人体に影響を与える物質は沢山存在する。もっと、農薬のことを理解せねばならないと思う

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